思考停止としての首輪[言葉の切れ端017]

「人間は、社会を作ってしまったから」
俺の前で汚い白毛を風に揺らせながら、そいつが言った。

「社会は何のためにできたと思う?」

「さぁな」俺は面倒になって、わざと愛想なしの返事をする。

「お前の首輪は、社会の象徴か、それとも共生の象徴か」

「興味はない。少なくとも、不満はない」

「そうかい」そいつはわずかに軽蔑したように言った。
「気をつけることだ。思考停止したイヌは、社会に利用されるぞ」

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