歴史学者と医者の違い[言葉の切れ端060]

「僕と君とは、根本的に、本質的に、徹底的に成り立ちが違うんだ」

彼は学者らしい、ゆっくりと論理立てた話し方をする。「つまり、歴史学者と医者はね」

というと? 私は目だけでその先を促す。

「君たちは時間の流れと同じ方向に進歩する。つまり、時代が先に進むほど発展するというわけだ。一方で僕たち歴史学者は、刻一刻とあやふやな可能性を増やし続けている。事実を失い続けている。この差は大きいよ、君」

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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