かくも不条理な食欲[言葉の切れ端070]

私の口はもう口ではない。
食糧を摂取し、身体に必要な栄養素を補うためのものではない。

つめこむ。
つめこむ。
つめこむ。

それらは可能な限り、人の温もりが感じられないものがよい。

食品表示義務。
お客様相談センター。
コンマ1グラムの誤差もなく切り揃えられているもの。

こういうときは、おなかがいっぱいになることはない。栄養は胃ではなく別のところへ送り込まれるからだ。

外部から悪なるものが私の身体に侵食してきたとき、私はこんなふうにして毒を制す。毒を送り続けることで、すべてが吐き出され、ゼロになる。

私の内部の悪なるものが育ってきた場合については、また別の機会に話そう。

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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