未来を見通すかくも崇高な洞察力[言葉の切れ端080]

「良いものを作れば売れる時代は終わった」
と鼻をふくらませている場合だろうか。

「売れるものが良いものだ」
と眉を上げている場合だろうか。

「顧客も気づいていない潜在的な困りごとを見つけるのだ」
と目を凝らしている場合だろうか。

その洞察力とやらは、いつになったらすべてがすでに終わっていることを見出すのだろうか。

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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できることなら、十四歳という年齢はすっとばしてしまえるのがいい。
冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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