便利グッズの真の価値[言葉の切れ端141]

便利グッズと呼ばれる類の物がある。
単純な機能の向上ではなくて、煩わしさから解放してくれるアイディアを搭載したオプション的商品のことだ。
便利グッズが我々に与えてくれる真の付加価値は何だと思う?
不便の解消、そんな単純な話ではない。
便利グッズのおかげで、我々は不便を発明する。
不便ではなかったあれやこれが、今や相対的に不便であるように感じられるのだ。
その結果残るものは何か?
もちろん、物質だ。
便利グッズ1つぶん、地球は質量を抱え込む。
そんなふうにして地球は段々と大きくなってきたんだよ。
ブログ運営者
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ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。
文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。
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できることなら、十四歳という年齢はすっとばしてしまえるのがいい。
冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。
『レモンドロップの形をした長い前置き』
著者:田中千尋
販売形態:電子書籍、ペーパーバック(紙の書籍でお届け。POD=プリントオンデマンドを利用)
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