東京ネイティブ[言葉の切れ端150]

 東京ネイティブ、という言葉がネガティブな意味合いで使われるようになってどれくらいだろう。

「平等ではなく公正を」

 大学入試でこのような基準が掲げられるようになってから、東京で生まれ育った人間に対しては予め点数が天引きされる仕組みになった。田舎よりも親の所得が高く、学習環境も整った東京では、本来の能力とは関係なしに相対的に高い点数が取れるはずだというわけだ。

 この施策は、これまでの点数第一主義の受験戦争に異を唱えたベンチャー企業の社長議員が発案したもので、アメリカの有名大学が採用する方式と同じという効果も手伝って、都民以外の圧倒的多数をもって可決した。

 これだから民主主義は。

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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できることなら、十四歳という年齢はすっとばしてしまえるのがいい。
冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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