あとからは何とでも言えるさ[言葉の切れ端192]

いろんなものごとが何もかもうまく運んでいるとき、二つの考え方がある。

ひとつは、これはツキが回ってきたってことなんだと捉えて、流れに身を任せてみること。
もうひとつは、これは罠なんだと捉えて、用心に用心を重ねて慎重になること。

もちろんどちらにも、リスクと機会損失というデメリットがある。
私が言いたいのは、そのどちらに回るかは、皆が考えているように性格で決まるわけではないということだ。

実際に経験してみればわかるさ。性格というのは、それほど単純にできているわけではない。

書いた人

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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できることなら、十四歳という年齢はすっとばしてしまえるのがいい。
冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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