数え年で26になる女が3時間家出をした話。あけおめです。

2016年、あけましておめでとうございます!
まさか無事に2016年を迎えられるなんて思っていませんでした。
思ってましたけど。
思ってましたけど、つらすぎて、思えない日々もありました。

しかしわたしはいま、2015年12月31日にガキ使を見ながらこの記事を書いています。
かなり爆笑しながら。
つまり、もうすぐ無事に2016年を迎えられそうです。
みなさんのおかげで。
2015年も地球に置いていただいて、ありがとうございます。
差支えなければ、2016年も仮住まいさせていただくかもしれません。

ということで、12月30日に起こったプチ家出劇(親同伴)の様子を主に、お送りしたいと思います。

少々重いところもあるかもしれませんのでご了承ください☆

わたしは現在公務員をしておりますが、12月の初旬から自律神経をこじらせてまた休職をしております。
1月4日から復帰です。
どきどきします。

この一ヶ月、発熱にめまい、気分の波など、人生で二番目に不調の時期をすごしました。(一番の不調は、スウェーデン留学時です)

イオンでパニック発作に近い症状を発症したり☆
家にある、ガラスの額縁入りのパネルを叩き割ったり☆
深夜に突然近くを徘徊する宣言をしたり☆
頭おかしいんじゃないのってくらい、げらげら笑ったり。
過食症みたいにやけ食いしてみたり。

でもおおむね、世界は灰色でした。
どんなニュースも悲しいことばかり。
誰も彼もが自分のことばかり。
得意気に口にするのは、誰かの悪口や不平ばかり。
そして自分で行動する人はいない。
わたしはここで、もう生きていけないや☆

そう結論づけるたびに、早く死ななきゃって思って、でも自分がそんなことができるわけもないってことも、わかってて。
ネットで自殺の方法なんて調べるたびに、逆にいつでも死ねるんだからって先延ばしにしてみたり。

そしたらちょっとだけやりたいことが出てきたり。
ばかじゃないの、なに希望なんて持ってんの。
そんなふうに思うのは、逃げてるから? この世界から。
そうやって思いが鎖になって、もうほどけなくなって、どうしようもなかった。
自分が自分じゃないみたいに。

でもただひとつ、わかっていることがあった。

わたしは家族に迷惑をかけている。
わたしがいるだけで、家族が息苦しくなる。

それだけは、肌が痛いくらいわかっていた。

早く役に立たなきゃ。
でもうまくいかない。
家族は優しい。
優しすぎる。
だから、せめてはやく家族を解放してあげなきゃ。

家出を決意

そう思ったわたしは、家出をしようと思った。
静かに死のう、なんて思いながら。
そして結局、わたしは自分で死ぬことなんてできないことも、誰よりも知っていた。
でも、これ以上ここにいるわけにはいかない。

そうしてわたしは、荷物をまとめはじめた。
今日は親戚が集まる餅つきの日。
わたしは、最近正午より早く起きられなくて、結局参加できなかった。

新年の仕事初めは4日。
だから、3日には帰って来なくちゃな。
自殺なんて言いながら、そんなことだけは、やけに冷静に考えている自分がいた。

結局、4日分の荷物をまとめて(ばかみたいにたくさんの荷物)、母の車に乗せられ、旅立った。

※ここからは早送りでお送りします
なお、わたしの発言が極端に少ないですが、ほとんど放心状態だったのでお察しください。

in 車
母「お茶しない??」
母「お昼が中途半端だったから、おなかすいちゃって」
母「あ、そう言えばこのあいだ言ったパン屋さんはどう?」
母「あそこ車停められるし、カフェになってるでしょう」

inパン屋
母「うわーーーーーん。こんなに次々にパンが焼き上がってきたら、食べるしかないじゃない!」
母「ああ、おいしい。ここ、クロワッサンが有名なのね。買ってこなくちゃ」
わたし「ほんとは、家出なんてしたくない」
母「知ってる。あ、お母さんが食べてるのも、クロワッサンだわ」
母「おかわりを買いに行かない?」
母「ちょっと、お盆が足りないからもう一つ持ってきてくれない?」

in車
わたし「ゲオに行きたい」
母「行こう行こう」
母「あ、でも見る場所がないから、とりあえず家出は明日にして、今日はDVDを家で見ようね」
母「ゲオの隣のセカンドハンドショップ見てみない?」
母、このあとセカンドハンドショップで掘り出し物の食器にテンション振り切れる。

帰宅。

ーーーーー補足ーーーーー

先日、エンタの神様のスペシャルを見ていて、思いっきり笑ったら、かなりすっきりした。
「やっぱり笑うって、大切だね。とくにつらい時なんかは」

そんな話を家族としていた。
すると翌日、父がエンタの神様の一番古いDVDを、新品で何も言わずに渡してくれた。

家のテレビで見たら、サイズが合わずに画質も悪くなるほど、昔のやつ。
2004年に出たんだって。
Amazonで見たら、3000円くらいするんだね。
もう今じゃテレビで見ないような芸人たちも出てて、涙が出そうになった。

レンタルでも、中古でもなく新品をくれる父。
父なりの愛情表現に、これは宝物にしようと思って見ながら、えびドリアとハーゲンダッツを食べたっけ。
これが12月28日のこと。

ーーーーー補足終わりーーーーー

ゲオで借りてきたのは、以下の3本。
『とんねるずのみなさんのおかげでした 博士と助手 細かすぎて伝わらないモノマネ選手権 vol.5 エイシャライエイシャー! EPISODE13-14』

『M-1グランプリ2008完全版 ストリートから涙の全国制覇!!』

『キングオブコント2011』

レンタル代、一週間で3本合わせて162円也。

お父さん……
昨今のレンタル市場の企業努力はすごかったよ…

そしてそのまま何事もなかったかのように、家で晩ごはんを食べながら、三本のDVDをひたすら見続けた。
腹筋がおかしくなっちゃうくらいに。
頭で余計なことを考える前に、お腹が笑っちゃうくらいに。

気づけば午前二時。
ああ、今年もあと1日だ。

ニュースアプリを全部消して、
もうしばらく新聞なんて読まないことに決めて、
資本主義だとか、人間の裏表だとか、存在価値とか。
そういうことは、もう少しあとに考えることに決めた。

げらげら笑って、ぜんぶ笑い飛ばしちゃうんだ!
改めて、小学校の頃から高校生の頃まで志していた、お笑いの世界の素晴らしさを目の当たりにした。

今はふにゃふにゃでもいいや。
ばかみたいでもいい。
この人たちに、元気をもらったことを忘れないでいよう。

ガキ使を見て、涙が出るほど笑ったことを覚えていよう。
いつも一緒に年越しをする、妹の友達たちと今年も楽しくバカ騒ぎできたことを、思い出すようにしよう。
つらいときでも。

そして何より、こんなわたしを、存在まるごとを受け入れてくれる家族を悲しませることは、絶対にしないでおこう。
いくらわたしが迷惑をかけたって、わたしにいなくなれなんて言わない。
いなくならなきゃいけないって思い込んでいたのは、わたしだけ。

だから。
もう少しだけ。
2016年も、できるだけ笑って、くっきり笑いジワができるくらいに笑って、みんなとおいしいもの食べて、ありがとうってたくさん言って、

もう、ほんとわがままでごめんなさいですけど、

好きなことして、
迷惑もかけて、
まあでもなんとか好きなことが誰かの役に立てたら良いなくらいの気持ちで、

生きていいですかね!!!

いや、生きますからね!

楽しくね!!

うん!

いい年になりそうです、2016年!!!

ありがとう2015年!
あんたのおかげで、いろいろ学べたよ!

あとはゆっくり休んでね☆

そしてみなさん、今年もひとまずどうぞよろしくお願いいたします。

おせち

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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