クラウドワークスに登録して、ライティングというものを考えた

クラウドソーシング

クラウドワークスなるものに登録した。
本格的に使い始めるかどうかはさておき、フリーランスの人間と発注元をつなぐサービスとしては、なかなか画期的だ。

特定の会社に社員・アルバイトとして雇われるのがいやだ、あるいはそれが叶わないとなると、残された道は個人のフリーランスか会社経営者ということになる。(もちろん、特に働かなくとも生きていけるというライフラインがある場合は除く。)

一人でも会社は経営できるし、ネット通販を個人でする場合はフリーランスとは厳密には違うかもしれないけれど、ここではその話は脇に置いておきたい。

経営者として人を雇うのもちょっと……という場合は、自然と自由気ままなフリーランスという生き方が残る。

「自由気ままなフリーランス」というマルチタレント

自由気ままなフリーランス
「自由気ままな」というと聞こえは良いけれど、実際はかなりマルチなスキルを求められる。

提供できるサービススキルを持っていることは大前提として、営業、広報も自分でしなくてはならないし(だから、小さい交流会にフリーランサーがあふれることになる)、社会のニュースや流れに常に気を配っていなくてはならないし、こまごまとした事務処理も発生する。

特定の分野でフリーランスになったからといって自分の得意な仕事をしていればいい、というわけではない。
決してない。

だから、このハードルの高さから、フリーランスという生き方の選択はかなり狭められていた。

しかし、最近はクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングの仲介サービスがかなり普及してきたため、フリーランサーが自分の業務により集中できる環境が整ってきたといえると思う。

少なくとも、外から見たぶんには。

「どうせ安い単価でやっつけ仕事ばっかりやろ。発注主も、そんな大事な仕事を顔の見えない人に頼まへんよ」
と思っていたのだけれど、食わず嫌いもいけないので実際に登録してみた。

業種・単価の幅もさまざま

業種・単価の幅もさまざま
まず、クラウドワークスに掲載される仕事はすべてリモートワークが可能な仕事。

  • システム開発
  • ホームページ制作・Webデザイン
  • ECサイト・ネットショップ構築
  • アプリ・スマートフォン開発
  • ハードウェア設計・開発
  • プロジェクト・保守運用メンバー募集
  • デザイン
  • ライティング・記事作成
  • ネーミング・アイデア
  • 写真・画像・動画
  • 3D-CG制作
  • 音楽・音響・BGM
  • 翻訳・通訳サービス
  • サイト運営・ビジネス

難易度もさまざまですが、「技術的」に専門的な知識が必要な仕事が多い印象。

そんな中、「ライティング・記事作成」はとっつきやすいものとして、人気がある様子。
ライティングもピンからキリまでで、決してスキルが必要ないというわけではないだろうが、スキルのものさしがソフトであるゆえ、門戸は広く開け放たれているイメージ。

村上龍氏が『13歳のハローワーク』でこう述べてから久しい。

13歳から「作家になりたいんですが」と相談を受けたら、「作家は人に残された最後の職業で、本当になろうと思えばいつでもなれるので、とりあえず今はほかのことに目を向けたほうがいいですよ」とアドバイスすべきだろう。

うん。確かに、物書きというのは、自分のこれまでの経験や、感じたことなどを「伝える」という点で、いつでも誰でもなれるものなのかもしれない。

1文字0.1円の世界

1文字0.1円の世界
クラウドワークスでライティングを発注するということは、「ある程度のクオリティでいいから、安い単価で大量に依頼したい」という意図があるのだろうか。

確かに、仕事内容自体はそれほど難易度の高いものではないかもしれない。

取材に行く必要もなく、なんとなくネット検索してまとめればいい、というような依頼も多々ある。

というか、この単価の低さでは、真面目にやっているライターがバカを見る。

それでも仕事のやり取りが行われているのを見ると、
「何らかの事情で外には働きに出られないけれど、これといって抜きん出たスキルがあるわけでもない」という主婦を中心とした層が、利用しているのだろう。

知り合いで100円ショップの内職をしていた人がいるけれど、1つ◯銭の世界。
それよりはマシ……というので手を出す人が多いのだろう。

布団の中でできる仕事

布団の中でできる仕事
クラウドワークスには、「タスク」としてアンケートに答えるような仕事もある。
一件1〜100円くらいの細かい仕事で、まあ布団に入って無意味にネットサーフィンしているよりは「金銭効率的」にはいいかもしれない、という程度。

わたしも登録後に3つほどやってみたけれど、本当に日々の生活にスキマほどの時間しかなく、そこで月に5,000円〜1万円くらい稼げたらいいな、という人にはいいかもしれない。

片手間の副業、駆け出しの練習としてはいい

副業
悪いことばかり書くようだけれど、クラウドワークスそのもののサービスはほんとうにありがたいと思う。

家から出られない人にとってはこれまでの内職の常識をくつがえすような高収入を見込めるし、

まだ実績もなにもないフリーランスの人間からすると、仕事をさせてもらえるだけでもありがたいということもある。

最初のお客さんを見つけることの難しいことと言ったら。

まとめ

わたしが今回登録したのは「クラウドワークス」だけれど、他にもクラウドソーシングサービスはごまんとある。

自分でスキルを提示し、値段をつけられるタイプのものもある。

他にも、ネット通販、懸賞・お小遣いサイトなど、家でできる仕事の幅はどんどん広がっているし、環境もどんどん整いつつある。

要は使い様ということ。

もちろんそれだけで食べていくのはかなり大変だろうけれど、そうまでしても「家で」「自分の得意なことで」生活していきたいかどうか。
のめり込みすぎると、オンオフの境目はなくなってくる。
それが楽しめない人は、フリーランスにはあまり向いていないかもしれない。

自分の時間を会社員、アルバイトとして切り売りして、余った時間は生産性や収益性なんてそっちのけで楽しむ。

あなたはどんなふうに、人生の時間を使っていきたいか。
そしてわたしは。

新しい生き方の可能性が見えてくるたびに、こういった「選択肢があるゆえの葛藤」というようなものは生まれてくるのかもしれない。

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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