単身アラサー女が大阪を出て岡山県に住み移るまで

新倉敷

田舎暮らしだとか、移住だとか、スローライフだとかいう言葉をよく聞くようになりました。

東京や大阪をはじめとするいわゆる「都会」では、いろいろな県が地方移住促進のためにさまざまなサービスを打ち出しています。

確かに、守るべき家族がいて、どこかでサラリーマンをしていて、自分がいまいる場所を去るためにはそれなりの手続きと精神的覚悟が必要だと言う方にとっては、それはとてもとても大きな決断なのでしょう。
一歩踏み出せばもう後戻りできないような。

けれど、わたしのようにとくに「自分の家庭」というものを持たず、そして毎日定まった場所に行く必要のある仕事に就いているわけでもない人間にとって、地方への引っ越し(移住とはあえて言いません)は、それほどたいそうなものでもないのです。

若い夫婦や定年退職後に移り住む人も多いと聞く岡山県ですが、自由な独り身こそこういう場所で暮らしてみるのもありではないでしょうか。

(※写真は倉敷市お試し住宅のある新倉敷駅周辺)

地方でひとり暮らしをしたかった理由

ひとり暮らし

「岡山に住むことにした」
と告げると、ほとんど全員が同じ質問をします。

「なんで岡山?」
「岡山行って、何するの?」

まるで『ラオスにいったい何があるというんですか?/村上春樹』をそのまま岡山に移し替えたような質問ですね。

そして、それらの質問をされると実は本当に困ってしまいます。

何の考えもなく、ただそうしたいから、岡山って住みやすそうだから、興味があるからというだけで決めてしまった、と言っても納得してもらえません。

わたしは、本来の性質がさみしがりやで、ひとり暮らしは一年と保ったことがありません。
けれど、それと同じくらいマイペースで、ずっと人といると自分のペースが混乱してしまうのです。

特に腰を据えて文章を書きたいと思ったときなんかは、まとまった時間と一人で静かに集中できる環境が必要になります。
途切れ途切れの集中力で書いた文章は、やはりそれなりに散らばったパーツを寄せ集めたものでしかなくなります。
少なくともわたしの場合は。

そういうわけで、誰にもじゃまされることなくこつこつと文章を書ける場所を探していました。

そしてせっかくなら、ただひとり暮らしをするだけじゃなくて、食べものがおいしかったり自然が多い場所に行きたいと思うようになりました。

岡山県のいいところ

晴れの国おかやま

去る2月に大阪で行われた「岡山県移住定住フェア」なるものに参加し、いくつかの市町村の担当者の方にお話を伺いました。

開始早々に行ったのですが、思いのほかたくさんの人が訪れていて、「なんだ、みんな岡山行きたいんじゃないの」と思いました。

第一候補だった瀬戸内市、それから玉野市、最後に倉敷市のブースに行き、説明を受けました。
みんな親切だ〜

まるで就職活動の合同説明会のようですが、どのブースでも「御市が第一志望です」などと言う必要はありません。

備前市はブースがいっぱいで聞けなかったです。
備前焼効果でしょうか。

岡山県としての主催だったため、岡山のいいところがたくさん貼り出されていました。

災害が少ない

なによりもまず第一に、この点がプッシュされていました。
岡山県には、東日本大震災のあとに移り住んできた方がたくさんいるそうです。
被災地の方も、そうでない方も、地震が少なくて原発のないところを求めて岡山にたどり着いたようでした。

大阪にはもともと災害が少ないため、わたし自身はそこまでその点に魅力は感じませんでしたが。
でもきっと、子どもがいたりしたら大切なポイントなのでしょう。

晴れの日が多い、気候が温暖

岡山県は、日本で一番「晴れ」の日が多いそうです。
そのことから、「晴れの国」と呼ばれることもあります。

寒さと雨で体調を崩しやすいわたしにとって、この点は確かに魅力的でした。

果物、野菜が安くておいしい

地方ならこういうところは多いかもしれませんが、新鮮でおいしい果物や野菜を安価でたくさん食べられるというのは、それだけでなんだか人生が豊かになった気持ちになります。

果糖は太るなんて気にせず、毎日お腹いっぱいおいしい果物を食べて生きていきたい。

ほかにもきっと、岡山のいいところはたくさんあるのでしょう。

倉敷市お試し住宅で一ヶ月住んでみる

倉敷市お試し住宅

どこかで試しに住んでみようと思ったので、お試し住宅を利用することにしました。
瀬戸内市のお試し住宅はもういっぱいだったため、たまたま空いていた倉敷市のお試し住宅に試しに住んでみることに。

こう言うと倉敷市を消去法で選んだみたいになって申し訳ない気持ちになりますが、1Kのマンションということもあって、単身のわたしには手頃でした。

子連れファミリーやシニア夫婦が多い中、お試し住宅を1Kなんかにするから埋まらないんじゃないか、とはもちろん言えません。

あるいは倉敷市くらいの規模になると、単身の移住者も多いのかもしれません。
ここにいる一ヶ月のあいだに、倉敷市のいろいろなエリア、瀬戸内市や備前市を見学に行ったり、ひとりで生活することに馴染んでいこうと思います。

お試し住宅の様子については、次回にお届けします。

一週間ほとんどしゃべってないからか、ちょっと頭がおかしくなりそうです。笑

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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