神々の遊び 〜やんごとなきたはむれ〜
妹と共に、「神々の遊び」と称する行為がある。
畑いじりと庭いじりだ。
これらを生業にしている方々にとっては、
「遊びと一緒にしてもらっては困る」
という話なのだろうが、私たちもプロ仕事との差をしっかり意識して「遊び」と称しているので、そこは大目に見ていただきたい。
神々の遊び。
要は贅沢な時間の使い方をして、自然とたはむれるのだ。
我が家にはかつて村一番だった農家のプロがいるので(おじいちゃん)、まさに英才教育なのだ。
秋ナスがとうとう長い収穫期を終えた今、畑には青々と大根の葉が茂り、しろ菜が芽を出している。
そして、今年妹と挑戦した人参も、そろそろ収穫期を迎えるだろう。
試しにずぼーんと一本抜いてみた。
うむむむむ。。
ハリーポッターのマンドレイクを思い出すフォルムだな。
ちょっと早かったか。
このぶさいくな感じも、愛らしいではないか。
「今洗ってさ、ここでかじってみよう。例の『スイーツみたいに甘いですね〜』がやってみたい」
と、妹が言う。
いいじゃないいいじゃない。
私は基本的に妹の意見にNoということはまずないのだけれど。笑
がぶり。かじりついた妹の顔に、幸せそうな笑みが……
ん?
どうもかなり青臭かったようだ。
私も試しにかじってみるが、これは生ではいただけない。
気を取り直して、今日のメインイベントに取り掛かる。
庭の金木犀が満開だ。
毎日とてつもなく魅惑的な香りを、私たちの庭に振りまいてくれている。
今日は、大変恐縮ながらこの金木犀の木の花びらをいくらか失敬して、あるものを作ろうと計画しているのだ。
用意するものは、
・密閉できる瓶
・無水エタノール
無水エタノールを買ったのなんて、もちろん生まれて初めてだ。
Amazonありがとう。
これで何が出来上がるのか。
なんと、金木犀の香りの香水が出来上がるそうだ。
うまくいきますように。
余った金木犀の花びらを使って、こんなものを作ってみた。
生チョコレート(金木犀デコレーション)のできあがりだ!
実は私としては、香水よりもこっちの方が魅力的だったりするのだ。
花より団子のわたしです。
ちなみにこの金木犀の練り香水、すごくいい匂いでした!
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ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。
文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。
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