完璧主義者の煩い
New year’s resolution
つまり「新年の抱負」ということだけれど。
みなさんは、今年の誓いを立てられただろうか?
そして思うに、あの誓いは、どの程度達成されているのだろう?
それは、人によって達成度も変わるかもしれない。
ここに、
完璧主義者と大雑把な人間の2種類がいるとする。
その2人が、
「今年は一週間に3時間英語の勉強をする」
と誓いを立てるとする。
大雑把な方の人間が、
一年間で5回くらいさぼってしまい、1時間しかしない週が二ヶ月分あったとしても、
「まぁまぁ頑張った!やったことはやった!」
と、なんだか達成したふうに見えるかもしれない。
逆に、完璧主義者が、
一年のうちでただの1回だけサボってしまった時、
それは無に帰してしまう。
つまり、「今年も英語の勉強をするという目標を達成できなかった」ということになる。
客観的な数値で見れば、完璧主義者の方が勉強しているにもかかわらず。
これは、どちらがどうということではない。
完璧主義者の方は、そういう風に考えてしまうということなのだ。
いくら英語の勉強をしたところで、1日欠けてしまっただけで、ゼロになってしまう。
損な性格だよなぁ。
大雑把な人の目から、世界を見てみたいなあと思う。
世界は完璧にはなりえないから。
書いた人
-
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。
文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。
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