書くというひどく非効率な行為に生きる

どう生きたい?

自分に正直に誠実に生きたい。
逃げたくなんてない、ただ迎合したくないだけ。
ビジネスってのが、世間の流れを読んで合わせることなら、私はミスタードーナツのアルバイトを、お気楽に無感動にやりたい。

でもきっとそんなふうに器用には生きられない。私はいつも希望を探している。

ヒトは、摂食と排泄だけでは「満足して」生きられない。
いや、ヒトが唯一他の動物と違う点は、決して満足なんてしないところにあるのかもしれない。
だから私は書く、なんていう生物学的見地からすればひどく非効率なことをしているのだ。

書いたものに私の魂が宿るとすれば、そうして外に出してしまうことで私の魂はすり減っていくのだろうか?
いつかゼロになってしまうのだろうか?

あるいは、こうして定期的に出してやることではじめて、私の足取りは軽くなりどこへでも出掛けていけるようになるのだろうか。

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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