好きなこと、苦手なこと

先日、新しい職場の自己紹介カードを書いていた時のこと。

「趣味・特技」の欄があった。
わたしはそこに、もちろん「読書」とでかでかと書いた。
読書、という言葉にすると、この夢の様な体験はなぜにこんなに陳腐に響いてしまうのだろう。

その中には、「冒険」「旅行」「空想」「会話」「謎解き」「共感」「追体験」「異世界」その他多くの要素が全部詰まっている。人生の内の、肉体的活動以外の全てが詰まっていると行っても過言ではないだろう。

それでも、「読書」の二文字に集約されてしまう。
悲しいような、便利なような。

そうして、余ったスペースをどう埋めようか画策する。

・パン、お菓子作り
・早寝早起き

を書き添えておいた。
パンやお菓子を作り、美味しいと言って食べてもらえる時、わたしは唯一自分が外の世界とまともに交信したことを実感する。もちろん、仕事以外で、という意味で。
早寝早起きは、体がそういう作りになっているのだから仕方がない。
もっとも最近は、朝になってもぐうたら眠っているのだけれど。

さて、そこにわたしは、「苦手なこと」スペースを付け加えた。

好き嫌いがはっきりしている分、好きなことと同じくらいに嫌いなことへのこだわりが強い。

もう大人だから、ある程度ガマンはできるのだが、どうにも苦手なこと。

1,外食

落ち着かない。とにかく、落ち着かない。
とくに、誰かと話していると、食べた気がしない。
そして、外のご飯が家のご飯よりも美味しいと思うことが、殆どと言っていいほどない。
だから外食は、どうしてもご飯を作りたくない時や、特別にい行きたいお店がある時(そんなことはまずない)しか行かない。
けれど、そういうわけにもいかないこともある。
これは、ちょっぴり克服したい苦手項目だ。

2,日没後の行動
日が沈んだ世界が、あまり好きではない。
夜に外を歩いていると、何だか具合が悪くなってくる。
暗闇への漠然とした恐怖、ぎらぎらと光るネオン。
ため息をつきたいのに、その行き場がない。
そして、猛烈な眠気が襲ってくる。
夜は、家で過ごしたい。

3,寒いところ
これはもう、完全にアウトである。
極度の冷え性で、寒いところだけはどうにもガマンならない。
空腹や睡眠不足はまだなんとか我慢できても、寒いのだけは本当にダメなのだ。

こうして自分の好き嫌いを改めて挙げてみると、なるほど自分のことが再三確認できる。

いろいろと書きすぎて、変な人と思われたかもしれない。
ま、いいや。
騒ぎ立ててみんなをぐいぐいひっぱるリーダータイプだなんて思われたら、たまらないもの。

あなたの好き嫌いはなんだろう?
そこから、あなたという人を想像してみたいなぁと妄想しているのです。

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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