生きるってことは、不安定な波乗り
また体調を崩している。
昨日は確かに残業だったけれども!
タイミングも悪かった。
それにしても、この体調や気分の波を、世の中の人はどうやり過ごしているのだろう。
わたしだけが異常なのだろうか。
それとも、わたしだけが甘えているのだろうか。
大切な休暇は、こんな風に消えていく。
休日の予定を断り、好きなことをしているはずなのに。
おい、わたし。
お前には、優しくしているじゃないか。
これ以上、何が不満なんだ。
不満なんてない。
ただただ、息ができなくなる。
悔しい。
騙し騙し、おそるおそる毎日を過ごし、休暇をいただいて、一時的に不調を保留にするやり方を覚えた。
これが、生きるということなのだろうか。
毎日を、注意深く調整しながら、それでも全然足りないところを、謝りながら、罪悪感を感じながら、屈辱しながら、それでもしたたかに。
目が覚めたら、きっとこんな気持ちも忘れている。
大丈夫。
眠ろう。
眠ってしまえばいいのだ。
全ては混沌の中へ。
書いた人
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ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。
文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。
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著者:田中千尋
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