何もかもがどうでもよくて、何もしたくない

と、いうことがある。
しばしば、ある。
頻繁に、ある。

職場での人間関係。
非効率性。
疲弊。
もうどうにでもなれ。
自分に矛先を向けそうになることもある。
甘えてしまう。

体にとびきり悪そうなものを気分が悪くなるくらい食べたり、休日は好きなことさえもやらずに、放心して過ごしてみたり。

そうするしか、どうしようもない時がある。
もうそんな時は、それでいい。
ただ生きることだけを考えて、生命を維持していさえすればいい。

今のわたしは、そこからは少しだけ抜け出せたはずだ。と、思う。
またここで、ネガティブの波に身を任せて、誰かに守ってもらうことだって、できる。
自分を傷つければ、同情してもらえる環境があるから。

けれど、今のわたしにとって、それは違う。
もう、そんなに何もかもをえぐり取られている自分ではないはずだ。
逃げることは、簡単。
自分を傷つけることは、大切な人をも傷つける。
できることなら、しない方がいい。

だから。
負けてなるものか。
わたしは、泣かない。
読む。
書く。
全部を、小説のネタにしてやるんだ。
経験値を積んでいるんだ。
何もかも、自分のものにしてやるんだ。

好きな人の笑顔のために、お菓子だって作るんだ。
奪われてなるものか。
わたしの大切なもの全部守ってやる。

ピュアなふりして、何もかもをだめにしてしまうのは、やめよう。
守ってみせる。
大切なもの。
こんな真っ暗な世界にも、光はある。

気づこう。
大切なものに。

大切な人と過ごす週末に、黄色い宝石を添える。
そんな意味が込められた、ウィークエンドシトロン。
レモンの香りが爽やかなケーキ。
バターを使わない、グラス・オ・シトロンもかけない、手抜きだけれど、今のわたしには精いっぱい。
大切な人の笑顔が見たくて。
それだって、捉えようによってはヘルシーに作ったとポジティブに捉えることもできるから。

美味しいコーヒーと一緒にどうぞ。
気に入ってくれるかな。
大切なものが、守りたいものがあるうちは、ほんとうに幸せなことなんだ。

  

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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