なりたいものに何だってなれるなんていうのはね[言葉の切れ端074]

なりたいものに何だってなれるなんていうのは、ありふれたものになりたい人間の自慰的発想以外のなにものでもないわ。

医者、弁護士、学校の先生、考古学者。

ちょっとばかし才能があれば、プロ野球選手、F1レーサー、ハリウッド女優にだってなれるわよ。名前だけでいいなら、小説家、画家、モデルなんて誰にだってなれる。

でもね、そんなのってなりたいものになってるんじゃなくて、ただ与えられた選択肢から選んでいるだけ。

私は真面目な話、鳥になりたいのよ。自分の身体だけを使って、風に乗るの。それだけが唯一私のなりたいもの。夢はあっても希望は持てないわよね、それじゃ。

先生、私の言っている意味わかる?

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ことば、文字、文章。 それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。 文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。 そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。 私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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