『マスカレード・イブ/東野圭吾』

昨日紹介した『マスカレード・ホテル (集英社文庫)』のシリーズ2のこちら。

主人公の二人が出会う前の物語。
私の父は間違えてこちらを先に読んでしまったそうだが、何の問題もなく理解できたという。
なんなら、こちらがシリーズ1冊目だと信じていたほどだ。

ホテルで殺人事件が起こらなくとも、殺人犯がホテルに泊まる可能性は充分にある。
そんな時、ホテルマンとして正しい対応は何か。

お客様の仮面は剥がしてはいけない。
それが殺人犯であるかも知れないにしても。
葛藤の中で警察とホテルマンの駆け引きが行われる。

『マスカレード・ホテル』につながっていく、彼らの原点の物語。

投稿者プロフィール

ちひろ
ことば、文字、文章。
それはとても恐ろしいものでもあり、うんと心強い味方でもある。

文字はマンガに劣り、写真は動画に劣ると言われる時代で、文字の集積だけがもたらしてくれる「情報」以上の無限の想像のための余白。
そんな文字の持つ力に心躍る方がいたら、ぜひ友達になってください。
私はそんな友達を見つけるために、物書きをしているのです。

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できることなら、十四歳という年齢はすっとばしてしまえるのがいい。
冬に元気をなくす母親と、影の薄い善良なフィンランド人の父親を持ち、ぼくは彼らの経営する瀬戸内市の小さなリゾートホテルで暮らしていた。ある時なんの前触れもなしに、ぼくにとって唯一の友達であったソウタが姿を消した。学校に行くことをやめ、代わり映えのしない平穏な日々を過ごすぼくの生活に、少しずつ影が落ちはじめる。

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